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RADEON9100のファンレス化



うちのPCはとにかくうるさい。
前面吸気の8センチファンが二つに、後面排気の8センチファン一つ。
それにノースブリッジのファンに、グラフィックボードのファン。
それにCPUファンにも8cmファンが付いてるし、
電源のファンも8cmが一基と、合計7つものファンが常時回転している。
しかも、静音化など考えられてて無いファンばかり。
当然、コレで静かなわけがない。
つーか眠れない。
これではあんまりなので最近の静音ブームにも後押しされて、静音化に挑戦してみた。

静音化メニューはといえば、まずファンの交換。
とりあえず投資せずに済むため、
ノースのファンと後面排気の電源ピンを抜いてみたのだが、
ノースブリッジは滅茶苦茶熱くなり、動作も不安定になってしまった。
そこで、とりあえずノースの静音化は諦めてCPUクーラーを対策した。
ファンコン付けて(コントローラーでなくコンバーターの方)8センチ静音ファンに交換。
これはそこそこうまくいったが、なおさら後面排気が必要になってしまった。
後面排気が無いと熱が籠もってしまうのだ。

結局、ほんの少しだけ静かになったところで
手を入れるところが無くなってしまった。

で、そんな中一つアイディアを思いついた。
なぜかずっと後生大事に持っていた、
古いマシンの余ったヒートシンクを有効利用できないのか?というもの。
(こんなヒートシンク。元はsocket370用CPUクーラー)
試しにノースブリッジに合わせてみた。するとコレがサイズぴったり。
これは使えると思い、早速作業に取りかかろうとする

……と、なんかが変だ。
グラフィックボード(RADEON9100)のファンがやけに動きが渋い。
ノースやCPUは手で軽く回せるのに、このファンだけ抵抗感がある。
もしやと思い電源を付けてみると、案の定ファンは回っていない。
もしやグラフィックボード買い換えか?と思ったが
半年前に一万出して買ったグラフィックボードである、そう簡単には変えられない。
幸い発熱が酷い以外は普通に動作している。
というか、全く普通なのだ。挙動がおかしいとかそういう事が全くない。
疑似ファンレス状態で動いていたのに気が付かなかったのがその証拠だ。
なんというか、チャチな純正ヒートシンクでも大丈夫だったという時点で
この企画の意味が無くなりそうな気もするが、気にしない。

だいたい、このままだと精神衛生上大変よろしくないので
ヒートシンクはこっちに使う事にする。
取り付けたらPCIスロットがかなり潰れるかと思っていたが、
仮取り付けの感じでは一つ潰れるだけで済むようだ。
それならうちはUSBのブラケットに使ってるので問題はない。
(他、LANボード程度にしか使っていない)

ならば、ファンレス化スタートだ。
前フリ長いって?俺もそう思うよ。

----ここからファンレスRADEONの作り方----
必要なもの
1.グラフィックスボード
2.ヒートシンク
3.熱伝導性両面テープ
4.最低限PCがばらせる工具

今回の飼育の場合、
1.RADEON9100(sapphireの64M版)


2.余り物のヒートシンク


3.ヤマダ電機で購入した両面テープ。

4.マイナスドライバー1本


↑並べてみました。

ってな感じでした。何故マイナスドライバーかは後述にて。
ちなみに、熱伝導性両面テープは180円でした。



そのいち。現在のヒートシンクを剥がす。

えーと、この部分ってネット上にも記述があまり無いので困りました。
ファンレス化改造のページを見ても、既に剥がしたものとして扱われてるんです。
で、しょうがないので自己流です。
先に言っておきますが、保証とか無視です。
飼育はバルク品で買ったのでともかく、保証を受けたい人はこの時点でやめましょう。
自分で改造して壊しても全ては自己責任です。肝に銘じましょう。

さて、ぶっ壊しても良いと思ってる人のみこの先読んで下さい。
とりあえず、ヒートシンクは両面テープでくっついているので
(ネジ止めのカードもあります。nVIDIAとかに多いです)
そいつを剥がすために温めましょう。
ドライヤーなんかを推奨してる人が多いですが、
飼育の場合はゆめりあベンチ3周で温めました。
さて、電源切ったら温かいうちにさっさと作業しましょう。
AGP(もしくはPCI)スロットからグラフィックスボードを外して、
マイナスドライバー等でこじって下さい。
壊すとしたら多分ここなので慎重に。
一気にやると怖いので、飼育の場合四辺から少しずつこじっていきました。
(少し「メリメリ」という音がしたら次に移る。繰り返し)
これでヒートシンクは取れるはずです。かなり豪快な音と共に。
一瞬壊れたかと思いましたよ、ええ。

剥がすとこんな感じだと思います

↑ファンが外れた、の図。


↑余ったファンは使いようがないです。


↑コア部分のアップ

外れたのは良いんですが、この状態でヒートシンクくっつけても、
表面がざらざらのため冷えません。接着剤が残っているためです。
CPUとかでも古いグリスは徹底的に除けと言われている事ですし、
今回はこれを頑張って除去しましょう。
話によると有機溶剤で良く拭けば取れるそうなのですが、
飼育は手元に有機溶剤がありませんでした。
と、なると話は一つです。
そうです。飼育が今持ってるのは+でなく-。これを徹底活用してやりましょう。
ドライバーの先をカッターのエッジに見立てて、
少しずつこびりついた接着剤をこそげ取っていきます。

警告。やった本人として言うと
この方法全くオススメできません。怖いです。
コア部分とか配線削ったら再起不能なので、真似しないで下さい。
素直に有機溶剤買え。やって破壊しても俺は知らん。



そんな感じで、作業中……。

しばらくまだファン付きの頃のRADEONの画像でお楽しみ下さい。


↑諸悪の根元、半年で止まったファン。
よく見ると焦げてるんですよ。


↑拡大してみました。よーく見ると黄ばんでます。







……というわけで数十分後、こんな風になりました。

写真が暗くて申し訳ないですが、ATIのロゴが見えます。
遠目に見ると綺麗ですが、マイナスドライバーで削ったため
表面には結構傷があります。だからドライバーはオススメしません。


すげぇミスった。ピンぼけです。



そのに。ヒートシンクを接着する
さて、これでコア部分は(それなりに)平滑になりました。
気になる方はコア研磨でもやって下さればいいかと思います。
飼育的にはそこまでやる手間が惜しいので、このまま行きます。
まず、熱伝導性両面テープ(長いので以下両面テープ)をコアの表面に貼り付けます。

なるべくコアと両面テープの間に空気が入らないようにしますが、
少しくらいなら入っても、大丈夫です。どうせ上からヒートシンク押しつけるので。
むしろ空気が入ったからと言って無理に剥がして張り直そうとすると
無茶苦茶になる可能性の方がずっと高いです。

で、コアにヒートシンクを押しつける。

これで一応は完成です。一応は。
両面テープのズレとか修正しつつしっかりと押しつけて下さい。
ビデオカードのヒートシンクは通常逆さま向きに固定されているので
もし使用中にこんな重量級のモノが落っこちてきたら大変ですから。




そのさん。仕上げ
実はこのままだと、結構簡単にヒートシンクが取れてしまったりします。
取れてしまったらPC内部は大惨事ですし、ヘタすればコアを焼いてしまいます。
家までは焼かないと思いますが、
出来たからと言ってそのまま耐久ベンチにかけて自分は寝たりすると
本当に家を焼いてしまうかもしれません。

というわけで、この状態のボードはもろいです。
ところが、どういうわけか数回熱してから圧着するとちゃんとくっつきます。
と、いうわけでPCに付け、数回ベンチでも回して様子を見ましょう。
修正が効くのはこの時点が最後です。こっから先だと面倒です。
ちゃんとヒートシンクに熱が伝わっているか触って確かめてみましょう。
win上から温度が分かるならそれでも良いです。
とにかくヤバそうだったら即電源落として再チェック。
特に問題なくても念のためもう一度圧着しておくこと。
で、ベンチ。この繰り返しですね。不安が無くなるまでやるのがベスト。
ゆめりあベンチとか、FFベンチ、3Dmarkあたりで回しましょう。
飼育は一応全部やってみました。
んで、本当に問題無さそうなら完了です。

これで世界に一つのオリジナルファンレスボードが完成しました。
無理すると壊れるかもしれないし、保証も効かなくなってるので大切に扱いましょう(笑
参考までに、飼育が今回作成したRADEON9100ファンレスverの画像を載せときます。


↑全体像。付けてみると結構大きめのヒートシンク


↑厚さはこの程度。PCIスロットが一個犠牲になります。


↑スロットに付けるとこんな感じ。やっぱり一個犠牲になってます。
ちなみに、下の青いのは飼育のズボンです(笑

いかがでしたでしょうか。このページが貴方の静音PC作成の手助けになれば幸いです。
ただし、作業は全て自己責任でお願いします。これは守ってね。
飼育に文句言われても困るしだからといってメーカーさんに文句を言うのもやめましょう。

2003 10/5追記
この仕様のまま夏は乗り切れました。冷夏だからかな?
ちなみに、コレと同じ物を作るとヒートシンクはかなりの熱さになります。
ちゃんと熱が行ってるということでもありますけど。
(もちろん触れる範囲で熱い程度です。
 火傷するくらいになると本気で対策考えます)

メモリチップも熱くなるので、熱伝導接着剤か両面テープで
銅板なんて貼ってみると良いかもしれませんね。ハンズとかで買ってこようかな。
温度はケース内のエアフローによっては結構マズいかもしれません。
うちはUDで常時起動でも全然大丈夫なので、
同じ仕様で作っても燃える事は無いと思いますが、
一応同じ物作る時は自己責任でお願いします。マジで。
あと、この方法でファンレスボード作る時は
できれば純正でファンレスモデルのあるチップにしといた方が無難です。
ちなみに、純正のシンクは見てて心配になるほど小さいです。
だからこれも大丈夫なのかな、とか思ってみたり。
具体的に言うならば、RADEON8500/9100/9000/9200は確実かと。
ただし、穴あきボードだったら専用の後付ヒートシンクの方が確実です。

2003 12/28追記
……と、いうわけでメモリーにも
ヒートシンクを貼り付けるべく色々購入してきました。

左が今回設置するcoolermaster CRC-U01
右は別ページで解説している、
ノースブリッジ用のヒートシンク(Zalman ZM-NB32J)です。

本来はDDRだとかSDRAMのメモリ用なんですが、
別にグラフィックボードに使用不可というわけでもないので、
今回はこれを使ってみることとします。

これを選んだ理由は、まず第一に8枚セットな事。
RADEONは裏表両面にメモリが貼ってあって、
その数はトータルで8枚と結構多かったりします。
当然、一枚売りの他のヒートシンクでも良かったのですが
8枚揃えるとなると結構な値段になってしまうので、
だったら最初から8枚揃っていて、しかも
比較的価格の安いこのヒートシンクということにしました。

次に、サイズが程よい事。
店頭売りの時点ではやや小さく見えたのですが、
実際に貼ってみると丁度良いサイズでした。
また、全高もそれほど無いので他スロットへの干渉もありません。

最後に銅製な事。
値段的にアルミ製の他のヒートシンクと変わらないし、
だったらなんとなく冷えそうだという理由で銅製を選びました。

んで、設置ですが
この製品には最初から両面テープが付けられており、

剥離紙を剥がして、メモリチップに貼り付けるだけです。
楽ちんですね。

今回は既存のヒートシンク引っぺがしたりしなくていいので
非常に気が楽です。

ノースブリッジの巻でも既存のシンク外してますが、
何度やっても基盤に傷つけたりとか
断線だとかチップ剥がれだとか心配になりますから。
幸い今回も無事に終われましたけど……。

んで、グラフィックボードを外してきます。


そして、ぺたぺたと貼り付け。
両面テープは熱伝導性に見えないのですが、
(むしろ、普通のナイスタックみたいのに見える)
まぁ、薄いしメモリだからこの程度で大丈夫なんでしょう。


これで表面は完成。
ずれないように気を付けてさえいれば、
結構簡単に貼り付けは終わってしまいます。


裏側にも同様にぺたぺたとヒートシンクを貼っていきます。
他に注意するものと言えば、落下と静電気くらいでしょうか。
特に何も考えなくても作業できると言えます。
コアにヒートシンク貼った時とは大違いですね。


両面共に貼って、しっかり押さえて固定したら完成です。

これで、冷却能力が若干上がったファンレスボードの完成です。
あとは様子を見ながらベンチマークでも走らせてみて下さい。
出来ればケースを開けたままの状態で行い、
ヒートシンクに熱が伝わってるかどうか確認した方が良いかもしれません。

さて、効果ですがなかなかの物でした。
今までのボードでは3Dmark03で
ポリゴンが割れるようなノイズが走る事があったのですが、
メモリにヒートシンクを装着してからは
そういうノイズが出る事もなく、若干スコアも上がりました。
安定性という面から見ても付けておいた方が無難のようです。
ただし、コア用のヒートシンクが余り物で実質タダなのに比べれば
このヒートシンクは8個セットとはいえ千五百円程度するので
(その後、秋葉原別店舗で千円程度で売ってるのを発見し、悔しがる)
やっぱり対費用効果からすると微妙かもしれません。
それでも、総計二千円弱でファンレスボードが完成したのですから
なかなか安上がりになったと言えるでしょう。
(ヒートシンク千五百円程度、熱伝導両面テープ180円)
と、いうわけでファンレスボード作成記は
これでひとまずの完結となります。
この文章が貴方の改造の手助けとなれば幸いです。

ちなみに、このカードはsapphire製RADEON9100ですが、
俗に言う地雷ではなくメモリバス幅128bitの製品です。
(地雷はメモリバス幅64bit製品で低速らしい)
また、どうやらバルク品の中には
動作クロックを落してある製品もあるそうですが、
当ページで改造に使用しているRADEONは
コアクロック275MHz/メモリクロック275MHzです。
どうもバルクだとコア250MHz品が流通してたそうで。
もしやメモリの種類も関係してくるかも。
Samsungチップの物がクロックダウン版かな?
うちはEtrontechのチップがのっかってます。
購入当初はなにしろ出たばかりの頃だったので、
クロックダウン版が存在するとは思ってませんでした。
そういう意味ではこのカードは当たりだったかもしれません。


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