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ノースブリッジのファンレス化改造



(一部文体が普段と違いますがご了承下さい)
グラフィックボードをファンレス化したのは、六月の事だった。
当時の飼育のマシンは、合計七つのファンが轟音をたてて回り
隣の部屋からでもその起動状況がわかるほどであった。

ところが、グラフィックボードのファンレス化を皮切りに
飼育は静音改造への道へと進んでいく事になる。

うるさかった電源も12cmファンの物に交換し、
前面吸気と後面排気のファンは、使い回しとはいえ
ファンコンを噛ませて4Vにまで落とす事でほとんど無音になった。
CPUクーラーは附属のファンコンで最小にまで絞った。
そしてもちろん、ファンレスのグラフィックボード。
これで静音PCは完成の筈だった。

だけど、トラブルは思わぬところからやってきた。

うちのPCは殆ど常時起動に近い状態の為、
めったに電源を落とさなかったりするのだが
ある時コールドブートしたら、
ノースブリッジのファンから異音がしている事に気が付いた。
(最初はHDDからの音だと思っていたが、
 ノースブリッジファンのピンを抜くと音がしなくなるので
 音の発生源はノースブリッジと特定)

仕方がないので、ピンを抜いたまま使っていて、
その状態でなんのトラブルも起こらなかったのだが、
この状態で使い続けるのは何かしら悪影響がありそうな気がする。
そんなわけで、アキバまで行ってヒートシンクを買ってきたのだった。

(この辺から普通の文体に戻ります)
と、いうわけで静音スパイラルおそらく最終章の
ノースブリッジのヒートシンク化改造をお届け致します。
これ以上やるとして手を付けてないところと言えば、
あとはHDDをスマートドライブに入れるくらいですが
知り合いの方によるとかなり温度が上がるそうなので
飼育個人としてはあんまり使いたくないのが本音です。
そもそも、飼育の静音コンセプトは
「無音でなくても良いから
 各所に適切な量の風を送って、
 壊れなくって安定したPCを作る」ですから。
絶対無音が良いって方は他のページ行って下さい。
もっと金と手間のかかったフルファンレス機とか作ってる方も居ますし。

そんなわけで、ノースブリッジをファンレス化します。
飼育の現在使っているAlbatron KX400-8Xと言うマザーは
チップセットにVIAのKT400を採用し、
純正状態ではノースブリッジにファンを搭載しています。
それほど発熱が酷いわけではないらしく、
疑似ファンレス状態でも割と安定して動きました。
この辺はRADEONの時と一緒ですね。

ちなみに、作業工程的には他のチップでも同じです。
発熱が酷いチップなら比較的大型のヒートシンクを使えば良いとかその程度。

まずは、マザーボードをケースから取り出します。
別に付けたままやっても良いんですが、
作業効率が落ちる上に、
この後のファンの取り外しがしにくいのでお勧めしません。

ケースから外したら、いよいよ取り外しです。

まず、ねじ止めされているファンを取り外します。
外さなくても作業自体は出来るのですが、
どういうファンが付いていたのか気になったのと、
薄いヒートシンクの為外した方が作業しやすいためです。

ファン外れました。

Albatronのロゴ(通称信天翁)が付いてます。

ファンの裏面

COLORFULって、聞いた事無いメーカーですね。
自作機向けのファンとしては出回って無さそうです。
スリーブベアリングということもあり、
静音性や耐久性もあまり良いとは言えないでしょう。

んで、ファンを外すとヒートシンクとご対面です。

ちと一年分のホコリが溜まってますが、
その辺はご容赦願います。

さて、このヒートシンクがなかなかくせ者。
当初は二カ所のピンで止まってるだけだと思っていたのですが、

このピンを外してみてもヒートシンクはびくともしないのです。
ちなみに、このピンの外し方ですが、
マザーの裏面に黒いピンが出てると思いますので、
ラジオペンチで軽くつまんですぼめた後、
表側から引っ張ると抜けるかと思います。
もっと確実なのは、ちと注意が必要ですが
ラジオペンチでつまんだまま押し込んで下さい。
くれぐれも配線を断線させたりしないよう丁寧に。

で。びくともしないヒートシンクですが、
どうやらこれも熱伝導性接着剤でくっついてるようなので、
RADEONの時と同様に力業で引きはがします。

今回もマイナスドライバーを差し入れて、
テコの原理を使用して少しずつ力を加えていきます。
ただし、今回注意しなくてはいけないのは
ソケット周辺のコンデンサが邪魔で、
マイナスドライバーを差し込めない箇所があると言う事。
下手にいじってコンデンサがもげたり、
付けっぱなしの鎌風に衝撃与えてコア欠け等は避けたいので、
下図のような感じで力を加えていきます。

矢印の方向にドライバーを差し入れて、
数回ずつテコを入れる感じで軽く押し上げて下さい。
もちろん、メモリソケットや周囲のパーツの破損に十分気を付けて。
一カ所に力をかけ続けるのではなく、
少しずつ均等にやってみてください。
割と豪快な音を立てて外れるかと思います。
毎回気が抜けない一瞬です。

で、外れるとこんな感じなんです。

ピンク色のが熱伝導接着剤の残りです。
これも除去した方が良いのは言うまでもありません。
今回は、マイナスドライバーではなく
カミソリの持ち手側のエッジを使って剥がしました。
いいかげん有機溶剤買えって感じですね。
VIAのロゴも見えます。

別の角度からもう一枚。

メモリスロットの上に乗ってるのが、
今回取り外したヒートシンクです。
かなり薄く、アルミ板の上に
放熱用に模様が切ってあるだけに見えます。
が、実際はこれでも大丈夫なので問題は無いでしょう。
ちなみにこのヒートシンク、ほこり払って
LANカード(3Com 3C905B-TX)に付けてみました。
もともと低発熱なカードなので効果は不明。
まぁ、付けとけば何かしら良い事があるかもしれませんし。

さて、ここで外れたファンに入れ替えるヒートシンクですが、
今回はショップの薦めもあって、zalmanのZM-NB32Jにしました。
ショップ店員によると、韓国製で国産品より安いのと
二液混合式の熱伝導接着剤が附属している為
他に熱伝導両面テープ等を買う必要がないとの事。
実際、熱伝導接着剤はこの後大活躍します。

パッケージ写真。隣はcoolermasterのメモリ用ヒートシンク。

設置は簡単……な筈なんですが
ちょっと設置しづらかったです。

最初は既存の穴を使用してピンで止める筈だったので
ピンを利用したのですが
説明書通りに止めるとあっちこっちずれるし、
留めるピンも長さが足りないらしく、
右のピンを押し込むと左側が浮く始末。
かといってバランス良く押し込むとピンはぐらぐら。
それでも、一応装着しました。

ちなみに、この後ピンが折れた為、
仕方なく附属の接着剤で接着。あっけなく終了。
この製品買うんだったら最初から接着剤で付けた方が良いです。
ピンと格闘してた時間が馬鹿らしくなるほど簡単ですから。

ちなみに、二液混合式といっても瞬間ではなく、
数分間は位置をずらすくらいの事が出来るので
結構適当に作業しても大丈夫な感じです。

ここまで済んだら、あとはマザーを元通りに組み付けるだけ。
もちろん接着剤が乾いて固定可能になったらの話ですが。
実を言うと、この組み付けが一番時間食ったりします。

これで騒音源をひとつ減らしたマザーの完成です。
一応、熱がちゃんと行ってるかくらいは確認して
システム系のベンチマーク走らせたりしてみると良いかと思います。

ちなみに、口径の小さいファンはうるさい事が多いので、
このノースブリッジのファンレス化は
静音化になかなか効果のある改造のひとつです。
大口径ファン(8cm〜)はファンコンで絞れますが
小さいファンの場合絞ると風圧が落ちてしまうので
定格で動かすほかにあまり方法が無いからです。
それであれば、ファンレスにした方が良いと言えるでしょう。
手順的にも大変なのは既存ヒートシンクを剥がす程度です。

このテキストが、貴方の静音PC作成の手助けになれば幸いです。


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